バイアグラを深く知る

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強情を求め続けた人類にとっての革命

勃起不全・勃起不能(インポテンス)は古くから男性にとっての問題になります。

 

創世記の時代に遡ると、それはもっとも重い罰だったらしく、神は当時、アブラハムの妻「サラ」に淫らな考えを抱いたという理由として、アビレメクを鞭で打っていると記されています。

 

クレオパトラの顔が1000隻の船を進水させていた時代には、古代エジプトの男性たちは偶像に捧げ物を供え、運命の神々が彼ら自身のマストをもそり起たせてくれることを祈願しました。

 

また、遠く離れたギリシャでは、男性たちが去勢した雄牛の血から作った秘薬を飲んでいたが、若いイピクレス(フロイトのエディプス・コンプレックスの原型となっている)は、父親が、羊を去勢するのに使ったナイフを見せながら不快なほど近づくに寄ってきたために、インポテンスになってしまいました。

 

しかし、ある奇特な医者が、フロイトも高く評価したであろう巧みな方法で、イピクレスが父親のナイフに対する恐怖心を克服する手助けをし、精神的(および性的)健康を回復させました。こうして1つの新しいインポテンス心理学が誕生しました。

 

暗黒時代の魔術師や呪文は、次第に理性の時代の啓蒙運動へと移り変わっていきました。ペニスと似ている物を食べれば、自分のモノも強くなるかもしれないと考える人々がいて、ヨーロッパでは、ニンジン、キュウリ、バナナ、サイの角(高カルシウムで非常に硬い)を食べる事が流行したとされます。

 

動物の体の一部分、とくに大きな動物の睾丸がもてはやされたのは、おそらくそれを食べれば精力がつくという説があったせいです。また、海の精巣といわれる美味な牡蠣も、ペニスのためのプロザック(抗うつ剤)の如く常食されました。理性の時代とはいえ、夜明けは遠かったのだ。

 

16世紀になると、ようやく医師たちがセックスに関心を寄せるようになり、イタリアの医師「バローリオ」がペニスに血液が流れている事を指摘しました。

 

身体の機能を理解することが、当時の研究課題であり、あのミケランジェロもペニスを解剖して、その図を描いてます。レオナルドダヴィンチもまた、生殖機能の仕組みに強い関心をもっていたとされます。

 

数世紀にわたり、にわか科学者たちが穴蔵や台所に籠り、愛の行為を助ける媚薬を調合しているうちに、現代では処方箋によってのみ入手できる物質を含む治療薬が、偶然出来上がることも多かったようです。

 

例えば、アメリカなどで使用されている「シロバナヨウシュチョウセンアサガオ」と、ユーラシアに多い「マンダラゲ」は、どちらもナス科に属します。

 

これらのナス科植物は、有毒ナス科植物「ベラドンナ」と同類で「モルヒネ」の成分である「アルカロイド」を含むため、脳の一部に影響を与えて勃起を誘発し、更に「アドレナリン」がペニスにおよぼす効果を減少させると見られています。

 

戦ったり、逃げたりするような、勃起してほしくない場面では、「アドレナリン(それを作り出す不安感)」がそれを妨げる役割を果たしています。

 

しかし、結局のところ、バイアグラで最高潮に達した現代の研究を推進したのは、「パパベリン」を作り出して常に人気の高い「ケシ」でした。

 

フランスの外科医「ロナルド・ヴィラ」は世界中に伝わったと思われる話の中で、窒素を含む合成剤を、手術中に誤って患者のペニスの海綿体に注射した事を報告しました。

 

すると麻酔をかけらていた患者はl、意識のないまま2時間勃起し続け、手術チーム全員の羨望と関心の的となったが、それは睡眠中勃起に新しい意味を与える出来事となりました。

 

インポテンス問題を経口薬によって解決するため、有効な薬剤を見つけるのに20年あまりの年月を要した事になります。その間、男性たちは苦痛に顔をしかめながら、ペニスに注射をしたり、尿道に小さな錠剤を挿入したりしてきました。

 

効果を発揮するためには、ペニスへの物理的刺激に加え、性欲をかき立てる精神的な高まりも必要とするバイアグラと違って、この様な過去の治療法は、人間的感情に欠けるうえ扱いが難しく、人間が薬を利用するのではなく、逆に薬が人間を振り回すようなありさまでした。

 

突然その気が無くなったり、妻が予期せぬ頭痛に見舞われたり、デートの相手が心変わりしたとしても、やはり数時間は勃起をしたまま。
ペニス自身が意思を持ち、それに付属する男性の要望が入る余地はなかったのです。

 

勃起は感情とは無関係な、物理的現象だと女性たちが考えたとしても、それを責めるのは難しい問題でした。そしてあの運命的な最初の注射から18年が過ぎた今、性に関連した薬の新革命が起こり、あなたもその恩恵を受ける事が出来るようになりました。

 

その名前1つとlてみても、あのハネムーンの中心地、自然美溢れる水のほとぼしりである「ナイアガラの滝」の激しいパワーを連想させる意図が感じられます。薬を求めて殺到した人々を動かした力は、まさにハネムーンに関連するものです。

 

つまり、老化や病気のために永遠に失ったはずの、セックスにおける「セカンドハネムーン」を味わうチャンスに飛びついたのでした。一言で言えば、バイアグラの発見は多くの点において、伝説上の「青春の泉」を発見したのと同じくらい、刺激的で、価値のあるものでした。

 

バイアグラバイアグラがスターダムにのし上がるまでの道のりは研究室から始まりました。それは最初、月並みな心臓血管治療薬で、治験に失敗し、狭心症(冠状動脈が脂肪性物質でつまる、アテローム性動脈硬化によって起こる胸痛)には効果がない事がわかったのだが、何故か臨床試験が終わっても、患者たちは薬を返したがらなかったのです。

 

間もなく研究者たちは、バイアグラが心臓病患者の心臓に血液を送らず、実際には別の器官に送っていたことを知ることになります。彼らは思わぬ発見を受け入れ、研究の方向を転換しました。

 

そして間もなく、バイアグラが動脈の平滑筋を拡張させることで、ペニス組織の血流が増加し、それが細胞の連続的な活動を増幅して、充血が起こり、その結果として勃起をすることを突き止めました。

 

ある試験場では、テスト中のバイアグラを保管していた鍵のかかった箱が、真夜中に何者かに狙われました。翌朝、研究者たちがやってきたときに、箱の鍵は壊され、中のバイアグラは消えていました。

 

バイアグラのすぐ横に置いてあった、所持規制薬品となっている貴重な鎮痛剤(売ればかなり儲けになる麻薬)は、そのまま残されていたという…。その時、研究者たちは、この薬の威力を悟りました。そしてこの事件は、これから起こる事態の前触れとなりました。

 

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